loner





放し飼いをしている夏の間、部屋の中で2匹が寄り添っていることなどほとんどありませんでした。
それぞれ決まった場所に寝ていました。
でも、ベランダでは、寝る場所が同じでした。
野生でも、一つの穴に複数のケヅメがいることもあるそうです。(群れもしくはペアで暮らしているわけではない)
南アフリカのAddo Elephant国立公園でのヒョウモンガメの調査では、アダルト雄3匹が14.9-36.6ヘクタール(平均27)、雌5匹が14.2-239.4ヘクタール(平均100.6)の範囲を移動し生活しているそうです。また、60-95%の時間を、雄は0.14-0.91ヘクタールの範囲内で生活し、雌は1.79-6.76ヘクタールを歩き回っているそうです。
一日に最高、雌は332-698mの距離を歩き(但し平均は77.3mのみ)、雄は395-590m(平均90.3m)の距離を歩いたそうです。
この公園のヒョウモンガメの人口(?)密度は、1ヘクタールに0.85匹だそうです。[Whatherby1996]-Leopard and African Spurred Tortoise
※1ヘクタール=100m×100m=10,000?
ヒョウモンガメの生活範囲の広さ、運動量は体の大きさに比例するそうです。
この冬、ケージで乗り切れるか不安になってきた・・・。
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ナミビアタイプ
ヒョウモンガメをナミビアヒョウモンガメ(Geochelone pardalis pardalis)とバブコックヒョウモンガメ(Geochelone pardalis babcocki)の2亜種に分類するか、亜種を認めないとするか、もっと多くの亜種に分類すべきかは、現時点では意見の分かれるところとなっています。
「亜種」とは何か?
亜種(subspecies)としているのは、「地理的変異パターンを示す個体群の集団」。種の下位区分。
地理的に離れた個体群の生殖的隔離障壁の有無の確定は不可能であるため、異所性個体群は形質が不連続であっても、同種とするか別種とするか判断が難しい。
「種」とは何か?
種(species)の概念はいくつか提案されているようです。
類型学的種概念(Typological species concept)
「共通の形態プランに従う個体の集まりが種で、それは本質的に性的なもので変化しない」
リンネの時代のキリスト教思想のもとに普及した概念。
形態学的種概念(Morphological species concept)
「その他の生物学的要素を考慮せずに、形態形質のみに基づく種概念」
形態の違いは機能の違いを意味し、機能の違いは生活の違いを示唆する。
生物学的種概念(Biological / Isolation species concept)
生殖的隔離を第一基準とし、エルンスト・マイヤーが「種とは互いに交配しうる自然集団で、それは他のそのような集団から生殖の面で隔離されている」と定義した。
ダーウィンの進化論の後、分類学には、進化の様子を表現する目的(系統学的な目的)が加わった。
とても奥深い学問ですが、きりがないので大体こんな感じで。
で、話をヒョウモンガメに戻すと。
「本種の地理的変異についての研究がまともに行われていないこと、両亜種の形態的特長がまともに定義されていないこと、両者の分布の境界が曖昧であること、中間的な個体群が非常に広く分布することなどを理由として、適当でないとされ、これらの亜種を認めないという見解が有力である(Lambert,1995;1996a)」
ということだそうです。
参考文献:
動物分類学30講
クリーパーNo.11 分類と生活史 安川雄一郎
うぅむ。あくまで素人考えですが・・・。
海などで隔離されておらず、棲みかとなる土地、水資源が減っている現在では、亜種の区別がつかない個体が生まれても当然ではないのでしょうか。そもそも餌があれば、ヒョウモンガメは広範囲で活動しないのではないでしょうか。
なんて疑問をもってしまいます。
ヒョウモンガメの論文を一つも読んでいないので、トンチンカンなことを言っちゃってるのかもしれませんが・・・。
種として認められなければ、科学の対象とはならない。つまり、保護の対象とはならない。
で、あれば、ヒョウモンガメの研究が早く進めばよいと思ってしまいます。
でも、ブログにアンケートをつけてわかったけど、ナミビアヒョウモン半端じゃなく人気無いからなぁ。
「えぇっ。」
「人気無いんだぁ。」
無いねぇ。悲しいほどに・・・。
「そうかよっ。」
「けっ。」
「亜種」とは何か?
亜種(subspecies)としているのは、「地理的変異パターンを示す個体群の集団」。種の下位区分。
地理的に離れた個体群の生殖的隔離障壁の有無の確定は不可能であるため、異所性個体群は形質が不連続であっても、同種とするか別種とするか判断が難しい。
「種」とは何か?
種(species)の概念はいくつか提案されているようです。
類型学的種概念(Typological species concept)
「共通の形態プランに従う個体の集まりが種で、それは本質的に性的なもので変化しない」
リンネの時代のキリスト教思想のもとに普及した概念。
形態学的種概念(Morphological species concept)
「その他の生物学的要素を考慮せずに、形態形質のみに基づく種概念」
形態の違いは機能の違いを意味し、機能の違いは生活の違いを示唆する。
生物学的種概念(Biological / Isolation species concept)
生殖的隔離を第一基準とし、エルンスト・マイヤーが「種とは互いに交配しうる自然集団で、それは他のそのような集団から生殖の面で隔離されている」と定義した。
ダーウィンの進化論の後、分類学には、進化の様子を表現する目的(系統学的な目的)が加わった。
とても奥深い学問ですが、きりがないので大体こんな感じで。
で、話をヒョウモンガメに戻すと。
「本種の地理的変異についての研究がまともに行われていないこと、両亜種の形態的特長がまともに定義されていないこと、両者の分布の境界が曖昧であること、中間的な個体群が非常に広く分布することなどを理由として、適当でないとされ、これらの亜種を認めないという見解が有力である(Lambert,1995;1996a)」
ということだそうです。
参考文献:
動物分類学30講
クリーパーNo.11 分類と生活史 安川雄一郎
うぅむ。あくまで素人考えですが・・・。
海などで隔離されておらず、棲みかとなる土地、水資源が減っている現在では、亜種の区別がつかない個体が生まれても当然ではないのでしょうか。そもそも餌があれば、ヒョウモンガメは広範囲で活動しないのではないでしょうか。
なんて疑問をもってしまいます。
ヒョウモンガメの論文を一つも読んでいないので、トンチンカンなことを言っちゃってるのかもしれませんが・・・。
種として認められなければ、科学の対象とはならない。つまり、保護の対象とはならない。
で、あれば、ヒョウモンガメの研究が早く進めばよいと思ってしまいます。
でも、ブログにアンケートをつけてわかったけど、ナミビアヒョウモン半端じゃなく人気無いからなぁ。


無いねぇ。悲しいほどに・・・。


ナミビア
カズウリ100グラム突破しました。甲長も7.8センチと、順調に成長しています。

ヒョウモンガメは亜種分けをしないのが一般的だそうです。
以下が、ナミビアヒョウモンガメ(Geochelone pardalis pardalis)とバブコックヒョウモンガメ(Geochelone pardalis babcocki)の見分け方だそうです。
・甲羅が扁平で、やや細長い。
・甲羅の黒い斑紋が細かい。(幼体時は判別不可能)
・四肢に暗色の班がある。
・各甲板に複数の黒斑がある。
・首、尾に黒い線がある。

さて、我が家のカズウリはというと
・甲羅が扁平で、やや細長い。
→バブコッキに比べれば扁平で細長いです。家に来た当初はもっと扁平でした。
・甲羅の黒い斑紋が細かい。
→成長して、細かいきれいな斑紋がでてきました。
・四肢に暗色の班がある。
→あります。首にも、顔にもあります。
・各甲板に複数の黒斑がある。
→複数あるのは、椎甲板2枚のみです。
・首、尾に黒い線がある。
→尾にライン模様がありますが、首にはありません。
といったように、ナミビアの特徴を全て持っているわけではありません。アメリカCBで明確に区別がつかない個体が、日本で多く出回っているそうです。どうみてもバブコッキでしょうと思ってしまう個体がナミビアとして売られているのを見たことがあります。
カメには犬猫のように血統書はありません。そもそも亜種分けをしないことが一般的になっているのです。ワイルドが出回らない以上、ピュアなナミビアはどんどん見られなくなっていくのかもしれません。
もちろん、生き物をかわいがるのに、種なんて関係ないことかもしれませんが・・・。
「僕は、ヒョウモンガメ基亜種のナミビアヒョウモンガメです。」
「えっ、甲板の模様?」
「・・・。」
「・・・ナミビアだもん。」

ヒョウモンガメは亜種分けをしないのが一般的だそうです。
以下が、ナミビアヒョウモンガメ(Geochelone pardalis pardalis)とバブコックヒョウモンガメ(Geochelone pardalis babcocki)の見分け方だそうです。
・甲羅が扁平で、やや細長い。
・甲羅の黒い斑紋が細かい。(幼体時は判別不可能)
・四肢に暗色の班がある。
・各甲板に複数の黒斑がある。
・首、尾に黒い線がある。


さて、我が家のカズウリはというと
・甲羅が扁平で、やや細長い。
→バブコッキに比べれば扁平で細長いです。家に来た当初はもっと扁平でした。
・甲羅の黒い斑紋が細かい。
→成長して、細かいきれいな斑紋がでてきました。
・四肢に暗色の班がある。
→あります。首にも、顔にもあります。
・各甲板に複数の黒斑がある。
→複数あるのは、椎甲板2枚のみです。
・首、尾に黒い線がある。
→尾にライン模様がありますが、首にはありません。
といったように、ナミビアの特徴を全て持っているわけではありません。アメリカCBで明確に区別がつかない個体が、日本で多く出回っているそうです。どうみてもバブコッキでしょうと思ってしまう個体がナミビアとして売られているのを見たことがあります。
カメには犬猫のように血統書はありません。そもそも亜種分けをしないことが一般的になっているのです。ワイルドが出回らない以上、ピュアなナミビアはどんどん見られなくなっていくのかもしれません。
もちろん、生き物をかわいがるのに、種なんて関係ないことかもしれませんが・・・。



